赤ちゃんが生まれてから初めて迎える節句の初節句ですが、女の子の桃の節句について詳しく説明していきます。
初節句とは…
赤ちゃんが生まれてから初めて迎える節句のことです。
赤ちゃんの成長を祝い、これからの健康と厄除けを願う儀式です。
「ひな祭り」とも呼ばれます。呼び方は違いますが桃の節句と同じ意味です。
- 男の子…5月5日(端午の節句)
- 女の子…3月3日(桃の節句)
雛人形を準備してお祝いしましょう。
生まれてすぐに桃の節句の日が来てしまう場合には、準備などがあるため体調を考慮し、翌年にお祝いするのがいいでしょう。特に決まりはないので家族と相談して決めましょう。
雛人形はいつからいつまで飾る?
桃の節句は3月3日ですが、雛人形はその前から準備して飾っておく必要があります。
節分で邪気払いをし、翌日、立春の2月4日~中旬頃までに飾るのか良いとされています。
後は、2月18~19日頃は雨水の日と言われ雪が溶け始め雨に変わり、春へと変わる節目の日とされています。縁起の良い日とされているのでこの日に雛人形を飾る方も多いです。
最低でも3月3日の1週間前には飾っておくようにしましょう。
片付けは、桃の節句が終わるとすぐ片付ける方が多いです。
3月6日の啓蟄の日に片付けるのが縁起が良いとされているので啓蟄の日を目安に片付けてもいいでしょう。啓蟄の日は隠れていた虫たちも春の暖かさで顔を出すという日だそうです。
もし天候が悪く湿気が多いようでしたら晴れている日に片付けた方が雛人形にもダメージが少なく、カビなども生えにくくなるかと思います。
よく、片付けるのが遅れると婚期が遅れると言われていますが迷信のようです。
片付けがきちんと出来ないと良いお嫁さんになれませんよと言うしつけの意味が込められているそうです。
雛人形は降りかかる災いの身代わりになってくれるとも言われているので大切に保管してあげましょう。
祝い膳は何を準備するの?
ちらし寿司…特に理由はないようですが、長生きを意味する海老や健康でマメに働けることを意味する豆などの縁起の良い食材や、春らしい色合いで華やかになるのでちらし寿司が定着していったのではないかと思います。
はまぐりのお吸い物…二枚貝は女性や姫を表すとされています。それに、はまぐりは他の貝と合わせても絶対に合うことがありません。ですので一夫一婦の願いを込めてはまぐりを食べるとされています。はまぐりには、夫婦円満の意味もあるので素敵な人に巡り合い、夫婦円満で一生を一人の方と添い遂げるという素敵な食べ物かと解釈しています。
白酒…中国で3月3日に、厄払いと長寿の願いを込めて桃の花をお酒に浸した桃花酒を飲む習慣があり、それを日本でも真似たとされています。日本には桃花酒に馴染みがなく、白酒が広まったようです。
ひなあられ…外に雛人形を連れて出でいた際の携帯食とされています。菱餅を砕いたものと言われています。ひなあられが3色なのにも意味が込められており、桃は生命、緑は木々、白は大地のエネルギーが込められているとされています。
菱餅(ひしもち)…ひなあられと同様に3色で、順番にも意味があります。下から緑、白、桃色の順なのは、「雪の下に緑が芽吹き、溶け出した雪の上には桃の花が咲いている」と言う意味が込められています。地域によっては2色や5色のところもあり、色の順番も違うところもあるようです。
他にも地域によって準備する食材が違うので、祖父母などに確認してみるのがいいでしょう。
桃の節句の贈り物やお祝い金は?
初節句に貰って嬉しいのは、やっぱり雛人形ですよね。
昔は母方の祖父母からお祝いとして贈るのが一般的でしたが、最近では雛人形は高価なものなので両家で出し合ったり、両親が準備する場合もあります。
住宅事情等もあるので、ケース入りのタイプが人気です。キャラクター物の可愛い雛人形などもあります。
お祝い金の相場にはかなりのバラつきがあります。
祖父母が雛人形を贈る際は、お祝い金は包まない方も多いようです。
祖父母の金額は内孫か外孫か、雛人形を贈るか贈らないかでもかなり金額がかわります。雛人形の金額を入れると50,000円~300,000円が相場金額になります。
あくまでも相場ですので、家族で相談してもいいでしょう。
初節句の準備もありますので、祖父母の場合は1ヵ月前にはお祝いを贈るようにしましょう。
祖父母…30,000円~50,000円
親戚・姉妹・兄弟…5,000円~10,000円
友人…3,000円~5,000円
のし袋は水引が紅白で蝶結びのものを準備しましょう。
表書きは「初節句御祝」「初雛御祝」
お祝い金にプラスして贈り物を持っていく方が多いようです。
おもちゃや絵本、洋服など子供用品だけではなく、その日に頂くケーキなども人気だそうです。相手のことを思い、選びましょう。
内祝い
一般的には、初節句のお祝いにはお返しは必要ないと言われています。祝いの席への招待でお返しをいた事に値します。
ですが、お祝いを頂いた場合、内祝いをする方も多いようです。その際は頂いた金額の1/3~1/2程度で選びましょう。
お祝いを頂いたのにお祝いに出席出来なかった方にも同様に、1/3~1/2程度で選びましょう。内祝いは子供の名前でします。
最後に…
雛人形を早く片付けないと婚期が遅れると聞いたことがありますが、片付けがきちんと出来ないと良いお嫁さんになれないというしつけの意味が込められていることに納得しました。
祖父母の相場金額には驚きましたが、最近では贈り物や金額も変わってきているようなので、無理のない程度に準備が必要だと感じました。
初節句は健やかな成長を祝い、みんなで一緒に楽しくお祝いしましょう。