妊娠中の行事の帯祝いについて今回は説明していきます。
しっかりとした知識とマナーで安産祈願しましょう。
帯祝い(戌の日、安産祈願)とは…
帯祝いは戌の日や安産祈願といわれる妊娠中の行事。
十二支の戌のことで、子だくさんでお産の軽い犬にあやかり、母子の健康と安産を願う古くからの行事です。
安定期に入る妊娠5か月目の最初の戌の日に、妻の親族から贈られる白いさらし布でできた腹帯をお腹に巻きます。
地域によっては7か月目や9か月目に行われることもあります。
この腹帯のことを[岩田帯]といいます。この岩田帯には、岩のように頑丈な体で、元気で健康な赤ちゃんが生まれますようにという意味が込められているそうです。
準備するもの
腹帯 …岩田帯と呼ばれるさらし布の腹帯。昔は妻の親族が準備をしていたそうですが、特に自分たちで準備しても大丈夫です。祈祷してもらう予定の方は、神社やお寺で購入できる場合もあるので、予約の際に確認しておきましょう。
初穂料(はつほりょう)…祈祷してもらう際に、お礼として神社にお渡しするお礼になります。お寺にご祈祷をお願いする際は、御布施や御祈祷料になります。相場は3,000円~10,000円くらいですが、それぞれの神社やお寺で設定してある金額があるので、事前に確認しておきましょう。
のし袋は水引が紅白の蝶結びなっているものを準備します。もし準備できなかった場合は白い封筒を使用しましょう。水引の上段には「初穂料」、下段には夫婦のフルネームを連名で記入するか、名字のみを記入します。渡すタイミングは神社やお寺の受付にお願いする際に渡しましょう。
服装は?
服装は特に指定はありませんが、神社やお寺ですので派手な露出の多い服装は避けましょう。ジーパンやサンダルもカジュアルすぎるのでやめておいた方がいいかと思います。
男性はスーツでもいいですし、シャツやポロシャツにスラックスなど清潔感のある格好でいきましょう。
女性はお腹に負担のかからないワンピースを着る方が多いようです。寒い時期はしっかり上着をきて体を冷やさない服装で行きましょう。神社やお寺は階段や砂利道など足元が安定しない場合が多いので、ヒールは避けて歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
当日は何をするの?
準備したものを持ち、祈祷していただく神社いきます。社務所(受付)で予約している方はその旨を、していないかたは安産祈願の祈祷の旨を伝え、必要事項を記入します。
ここで初穂料と腹帯がある方は腹帯も渡すことになります。
後は案内してもらえると思いますが、準備ができ次第呼ばれるので呼ばれたら本殿で祈祷していただきましょう。30分もかからずに終わると思います。
その際にお札やお守りなどをいただくと思うので、家に帰ったら神棚へ飾っておきましょう。神棚がない場合は、目線より高い位置の明るくて清潔なところへ飾りましょう。和紙や白布などを敷くといいかと思います。
無事、出産が終わったらお礼参りに行って、お札やお守り、腹帯のお焚き上げをしてもらいましょう。1か月検診や出産1か月後のお宮参りと一緒に行ってもいいかと思います。
誰と行くなどの決まりはないので、夫婦だけや両親も一緒になどそれぞれです。
最近では…
帯祝いの祈祷をしてもらわずに、神社でお賽銭を入れて安産祈願する方も多いようです。
無理のない範囲で、安産祈願をしましょう。腹帯もベルトタイプやガードルタイプなど色々な種類があるので、妊婦さん本人が着けやすく、きつ過ぎないものを選ぶのが一番だと思います。
腹帯にはお腹の保護や冷やさないようにするはらまきの役割、姿勢を保つのにもいいといわれているので、祈祷や安産祈願に行かなくても購入してもいいかもしれません。